リベンジ学園
この遺書を自分に寄越した小原紗栄子は間違いなく死ぬと思うと、生神はうれしくなった。



それと同時にこの小原紗栄子の願いを叶えてやるのもおもしろいと生神は考え、不気味な笑みを浮かべていた。



長い白髪の科学者、生神亮治は、その不健康そうな容姿からまるで死神のようにも見える。



そんな生神が不気味に笑うとき、それを見た第三者はゾッとして生神から目をそらした。



紗栄子の遺書を読み終えた生神は、頭の中でこれから行うプランを考え、そのプランが固まると同時に立ち上がり、科学者チームが集まる研究所へと歩き出した。



そして遺伝子操作の研究が行われているその場所で、生神は突然、大きな声で話し始めた。
< 43 / 264 >

この作品をシェア

pagetop