リベンジ学園
「それでは蘇った小原紗栄子をここに呼ぼう。

紗栄子もこの教室に来たがっているようだから。

さぁ、紗栄子。

教室に入ってきなさい」



生神がそう言うと、教室のドアがゆっくりと開いていった。



そして開かれていくドアの向こう側から怒りの表情に満ちた小原紗栄子が教室に入ってきた。



智恵は夢でも見ているような思いで、紗栄子の顔を見つめ、小さな声でつぶやいた。



「本当に紗栄子なの……」



黒髪のショートヘアに小柄で痩せた体つき、面長の顔に少しだけつり上がった目、薄い唇。



ちょっと冷たい印象の顔つきだが、小原紗栄子は美形な少女だ。



そんな紗栄子が右手に長さ1.5メートルの先が尖った黒い鉄の棒を持って、それを杖のように扱いながら教壇へと向かっていた。



「ウソでしょ……。

本当に紗栄子なの?」



人一倍臆病な浜中美樹子がそう言うと、生神はうれしそうな顔でこう言った。



「これからこの学園でデスゲームを始める。

ターゲットはこの教室にいる全員。

3年2組の生徒と教師の加藤だ。

もちろんデスゲームの主役は小原紗栄子。

紗栄子は右手に持っている制裁の槍で君たちを殺し、この西条学園中学を血に染まった地獄に変える。

私たちはその惨劇を動画に残し、君たちの不幸を安全な場所から見て笑うだろう」



智恵は生神の言葉にゾッとしていた。



死んだはずの紗栄子が蘇り、この西条学園中学でデスゲームが始まる。



そんな映画のような出来事が自分たちの現実として、今から起きる。



智恵は恐怖に包まれながら、生き返った紗栄子を見つめていた。
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