リベンジ学園
「紗栄子の脳は何かを思い浮かべただけで、直接ネットに繋がる仕組みになっている。

まぁ、簡単なことだよ。

脳内の情報網にある微弱な電流がネットに繋がり、紗栄子の思いを文字に変えているんだ。

科学の進歩は素晴らしいだろ?」



「虎治君、どうする?

オレたちもここから逃げるべきじゃ….…」



紗栄子に怯え始めた辰雄が、虎治の横顔を見つめながらそう言った。



そして、いつもは強気に辰雄を怒鳴り散らす虎治が、辰雄の言葉に反論せずに自分がするべきことを考えていた。



「クククッ。

見栄を張ってる場合じゃないぞ」



生神はそう言うと、うれしそうに右手の五本の指を広げ、教室にいる生徒たちにこう言った。



「五分後にしよう。

紗栄子がお前らを殺しにいくのは。

せっかくのリベンジゲームがすぐに終わってはつまらんからな」



生神亮治はこのリベンジゲームが残酷な結末になることを誰よりも期待していた。



「教室を出るよ」



いつも強気な晴江が自分のグループの早苗と菜々美にそう言った。



「紗栄子なんかにびびってるわけじゃないけど、犬死にはごめんだからね。

でも、たとえバケモノになったとしても、紗栄子は所詮、紗栄子だよ

私たちが紗栄子に負けることはあり得ない」



晴江は特権階級の一族のプライドをのぞかせながら、早苗と菜々美にそう言った。
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