リベンジ学園
『私は日の出までにすべての復讐を必ず終える。

3年2組の生徒、35人と1人の教師が私のリベンジターゲットだ。

私は決して許さない。

私を追い詰めたお前たちを!』



その文章を最後に紗栄子からのメッセージが途切れた。



智恵は恐怖と絶望の中でマイページを閉じると、紗栄子の憎しみの深さを思って涙していた。



どうして紗栄子はこんなにも追い詰められるまでに、いじめられなくてはならなかったのだろう?



元の紗栄子は大人しくて目立たない小柄で美形の少女だった。



そんな紗栄子が憎しみにかられた恐ろしい殺人鬼になるなんて、想像していた人は一人もいなかった。
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