苦労年齢
「10分で終わるから車で待ってて~」
なんて、友達と遊んでる合間に仕事に行って、そんな事態になれば、平気で1時間は待たせる。
「まじごめーん!!まだかかりそう~
とりあえずソッコーで終わらせてくる!!」
「ぜんぜーん大丈夫~!ゲームしてるから!おつかれー!」
「ごめんな!さんきゅ!」
私のめちゃくちゃ仲良いヤツらは相当いいヤツばっかりだ。
「お待たせ~まじごめーん!」
「おつかれー!さくらはまじ大変だな~」
「まぁね~でも、仕方ないよな。仕事だし」
「お前っ、すごいなー。その責任感は高校の時から変わってないけど。なんか、凄く大人って感じ。私にはまじで出来ない。尊敬だわ!まぁ、良いも悪いも誰よりもさくらの事知ってるから。今のさくらの凄さよく分かる。」
「そか?」
「うん。」
冷静にタバコを吸いながら遠くを見て話す友達の姿を見る私は、ポロポロ涙がでてきた。
何故なら、一緒に働いていないのに、私の仕事での立場を分かってくれていて、認めてくれていて。
遊んでる途中で1時間以上待たされても怒らない、友達の心の大きさに。
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