きっと貴方は………好きになる
その後は……

メールでマコちゃんや響、澤先生に伝えると

『夏生から報告はあったけど………
マジか?!』

『祥太、今度ゆっくり聞かせろ。
お前の奢りだからな!』

『お二人さん……おめでとう。
良かったね。
楽しいゴールデンウィークを………。
あけたら菜緒と四人で遊ぼうね。』と

それぞれ、らしい返事が届いた。



みんなを巻き込んで

中学二年から、三年越しの恋を実らせた。

未だに信じれないけど……。

私の部屋で、一緒にこの返事を見てるのが

何よりの証拠。




「ねぇ、祥ちゃん。
本当に留学していいの?」

私の質問に

「ホントは……。
行かせたくない。」

そう言って、昔のように膝に乗せて。

「……………けど、応援したいのも本音。
元カレの響と一緒に行くと思うと………
嫉妬で狂いそうだけど。
藤堂が一緒だからな!
アイツの拳は……本当に痛いぞ。
だから大丈夫だ。
藤堂は、絶対和花を泣かさないから……
響を蹴散らしてくれるよ。
だから……………
心配しないで、おもいっきり楽しんでこい。」って言ってくれた。

祥ちゃんは……ずっと我慢して育ってきた。

だから、本当はもう我慢なんてして欲しくない。

子供の私が、大人の祥ちゃんを守りたいなんて偉そうだけど。

行かないで、寂しくないなら諦めてもいいかって思ってたの。

でも………。

もしも私が諦めて行かずにいたら。

祥ちゃんはもっと苦しむような気がしたの。

それは………

お兄ちゃんで教師で………彼氏で家族だから。

だから私は………行くことに決めた。

一年頑張って………。

帰って来るのは

祥ちゃんの隣。
< 91 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop