平然と嘘
🔟

その後・・少しだけ


純也さんが亡くなって
後を追うように
お義母さんも亡くなった。

寂しくて・・・・・
辛くて・・・・・・
どうしてよいか
わからない日々だったが

純也さんのお父さんと
一緒に
純也さんとお義母さんも
納骨した。

きっと、三人で
仲良く、ゆっくりと過ごしているだろう。

私は、そんな三人に
恥じることないように
心配かけないように
残りの人生をホスピスで
頑張り。

退職してからは、
三人が眠るお墓の近くで
暮らしている。

純也さんの永代供養費は、
ご住職に預けている
私がいけなくなった時の為に。

私は、私の両親のお墓にも
通いながら、ゆったりと
過ごしている。

私には、それが楽しみだから・・・・・

それと・・・・・

「おばあちゃま!!」
と、駆けてくるのは
大和と利奈ちゃんの第一子の
静樹(しずき)。
お義母さんのような人になって欲しいと
大和と利奈ちゃんが命名してくれた。

静樹は、おしゃまさんだが
とても、優しい女の子。

「静樹、来てくれたの?」
「だって、おばあちゃま
一人にしていると
ずっ~と、お墓にいるから
って、パパもママも心配してるよ。」
「うふふっ」
「はぁ、はぁ、静樹。
先に行くなよ。」
「だって、パパ、遅いから。
ママが心配なんでしょ?
私は、おばあちゃまが心配なの。」
「おばあちゃま、大好きだもんね。
静樹は。」
「うん、おばあちゃまが大好き
あ~、パパもママも、お腹の赤ちゃんも
好きよ。」
と、言う静樹に
私も、大和も、利奈ちゃんも
笑ってしまった。

純也さん、お義母さん
見てくれていますか?

私は、幸せに過ごしていますよ。


高畑さんへは・・・・・

純也さんが亡くなる前に
(夕紀さんの連絡先を知らないため)
御両親にその事を知らせる
お手紙を出した。
会いに来る・会いに来ないは
ご本人が決めれば、良いと思い。

夕紀さん自身から
    お手紙が届いた。

内容は・・・・・
二度と純也さんに
お会いすることはないこと。

私への沢山の謝罪の言葉。

最後に
私が夕紀さんの御両親に
お返しした慰謝料のお礼と
そのお陰で
お母さんとお父さんが温泉に行き
喜んでいたことが書かれていた。

お母様は、亡くなられたと。

私は、返事を出す事は、
しなかった。

あの時、あれで良かったのか
わからない。
誰も、幸せには
ならなかったのかも、しれない。
だけど・・・・・
あれが、私の精一杯だった。
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