……秘密があります
「あ、ありがとうございますっ。
どうぞ、手をお洗いください」
羽未が尊敬の眼差しで自分を見つめ、ハンドソープを渡してくる。
いや、ほぼ死んでたのを包んで捨てただけなんだが。
それに、素手では触ってないが……と思いながらも、帯刀は、
「ありがとう」
と受け取り、素早く丁寧に手を洗った。
素早く丁寧に、には意味がある。
素早く丁寧に洗ったあと、素早く辺りを見回した帯刀は、
「羽未」
と呼びかけた。
はい? と愛らしい目で羽未が自分を見上げてくる。
禊《みそぎ》くらい綺麗にした手で、可愛い羽未の右手を握った。
もう片方の手で羽未の顎に触れると、そっと持ち上げ、口づける。
羽未は逃げなかった。
案の定、ガチャリとノブを回す音がしたので慌てて離れた。
そろそろ阿佐子辺りが来るだろうなと予測していたのだ。
羽未もサッと離れて、その辺りを拭くフリをする。
「お、おはようございますー」
と入ってきた阿佐子に羽未は挨拶していた。
阿佐子はノブを握ったまま、物言いたげにこちらを見ていたが。
「……おはよう」
と羽未に言い、こちらを向いて、
「おはようございます」
と言ったあとは、なにも追求して来なかった。
どうぞ、手をお洗いください」
羽未が尊敬の眼差しで自分を見つめ、ハンドソープを渡してくる。
いや、ほぼ死んでたのを包んで捨てただけなんだが。
それに、素手では触ってないが……と思いながらも、帯刀は、
「ありがとう」
と受け取り、素早く丁寧に手を洗った。
素早く丁寧に、には意味がある。
素早く丁寧に洗ったあと、素早く辺りを見回した帯刀は、
「羽未」
と呼びかけた。
はい? と愛らしい目で羽未が自分を見上げてくる。
禊《みそぎ》くらい綺麗にした手で、可愛い羽未の右手を握った。
もう片方の手で羽未の顎に触れると、そっと持ち上げ、口づける。
羽未は逃げなかった。
案の定、ガチャリとノブを回す音がしたので慌てて離れた。
そろそろ阿佐子辺りが来るだろうなと予測していたのだ。
羽未もサッと離れて、その辺りを拭くフリをする。
「お、おはようございますー」
と入ってきた阿佐子に羽未は挨拶していた。
阿佐子はノブを握ったまま、物言いたげにこちらを見ていたが。
「……おはよう」
と羽未に言い、こちらを向いて、
「おはようございます」
と言ったあとは、なにも追求して来なかった。