俺のボディガードは陰陽師。




…それが頼もしいと思えるのは、なぜか。




舌をペロッとだして、フザけた態度を見せてくるのにはガクッときたが。

それでも、頼らずにはいられない気にさせるのは、なぜだろう。




「…ああ」



これは、俺のことでもあるからこそ。

だからこそ、今は、この人達に頼るしかない。



自分のことをいろいろ考えるのは、そのあと。






「じゃあ、今後このようなことが無いように、なずな。さっきの件を検証し直して、おまえが現場到着に遅れた時間一秒につき一万円減俸するから」

「…はあぁぁっ?!結果オーライじゃないのかい!」

「結果オーライ?過程が大事だって前から言ってるだろ?だから同じミスを何度も繰り返すし、結界設置の腕も上がらないんだよ」

「いやあぁぁっ!もう減俸やめてー!」


社会人って、大変ですね。








…こうして、俺と陰陽師のボディーガード生活は幕を開けることとなる。





だが…。









『…頼もおぉぉーっ!今日からこの家にお世話になりますぅぅっ!』





だからと言って!

この世の中何でもアリか!








< 105 / 504 >

この作品をシェア

pagetop