俺のボディガードは陰陽師。

俺の可愛いボディガード

★★★








…それから、お怒りのボスにタブレットで一発頭を叩かれる。

ヤツは見事に撃沈して、ずーんと落ち込んでいた。

無理もない。

取引先の社長に空砲バズーカを向けるなど、怒られても仕方がない。



そんななずなを置いて、菩提さんは親父と話を始めている。

何の話?

遠くにいる上、小声で話が聞こえない。

…その時、菩提さんの後ろに、もう一人男性がいることに気付いた。

眼鏡の長身の男性。

出で立ちも、黒いスキッパーにデニムと、シンプルでスタイリッシュだ。

年齢は…菩提さんと同じぐらいかな。

笑顔が涼しげで、知的な感じがするイケメンだ。



目が合うと、その涼しげな笑みで会釈され、慌ててこっちも頭を下げる。

誰?



「…じゃあ行くか。案内する」

「はい。よろしくお願いします」


すると、話を終えたのか、親父と菩提さん、その知らない男性は部屋を出ていく。

どこに行くんだ?



「…誰?」

「哲太くんだよ」



思わず呟いてしまったが、返事が返ってきてビックリしてしまった。

隣にはいつの間にか復活していたなずなが立っている。


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