。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。


千里があたしの向かい側のシートでムスっと顔をしかめていて、それを気にしていたのか


「一ノ瀬くん、飴食べる?」とエリナが千里に喋りかけた。


エリナ……何ていい子!!


「あ、ありがと…」千里はぎこちなく頷き、エリナから飴の包みを受け取り


「なんか楽しいね~こうゆうの」とエリナが千里に微笑みかけ


「あ、うん…」と千里はまたも曖昧に返事を返す。


おい!千里っ!!エリナに失礼だるぉうが!


だけど


千里は人見知りってワケじゃないけど、学校のマドンナなエリナの対応に緊張していると見える。


「あ、あのさ」


千里がエリナの方を見て切り出し


「ん?」とエリナがにこりと答える。


「新垣さん…リコや龍崎に押し切られたんじゃないか?微妙過ぎるだろ、このメンバー。新垣さんにとってほとんど初対面だろうし、大丈夫?」


千里の発言はかなり失礼なものだったが、そ言や千里はエリナがストーカーされてるってこと知らないからな…


「ちょっとぉ!失礼ね」とリコが目を吊り上げていたが


「だってお前、時々強引だし」と千里が口を尖らせ


「強引なのは龍崎くんの方でしょ!」とリコが戒を指さし。戒はリコに指摘されて苦笑い。否定はしない。


「やっぱ強ぇえよな、川上」と戒がこそっと耳打ちしてきて「だから俺言ってやったんだよ、進藤に。川上は手ごわいってな」


「何言ってやがる。リコは最高に可愛いじゃねぇか」と戒を睨み、「てか、キモ金髪ってリコにマジなの?」と気になっていたこと小声で聞くと、戒は軽く肩をすくめた。


その隣で


「あたしは大丈夫だよ~楽しみにしてたの♪


でも心配してくれてありがとね一ノ瀬くん」


とエリナがふわりと微笑む。


ま、マドンナ!!な対応!神がかってるぜ!




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