。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



聞く所に寄ると、響輔ママも虎間 戒のママも芸子さんだったみたい。


芸子さんを嫁に取るとか……響輔たちのパパもなかなか面食いね…


じゃない!


そのやり方が怖いわ!


置き屋で「結婚してくれへんなら、自害するー!!」って叫んで長刀振り回すのと(※戒さんとこの鈴音姐さん)、ラブレターを五年送り続けてようやくお付き合いのきざしが見えたら役所にGo!(※響輔んとこの弓枝姐さん)とか!


なかなか強烈だわ。


そう考えたら、鴇田の方が幾分かマシな気がする…


まぁあいつとママの出会いも強烈だったケドね。


「俺も親父の血ぃをしっかり受け継いどるみたいやわ」響輔がちょっとため息。


「は?」


意味が分からず、ちらりと横を見ると





「面食いてとこ」






響輔は頬杖をついてのんびり。


え!!?


びっくりし過ぎたので、スピードメーターが一気に20キロも上がった。


背中がシートにぐんっと押される感じ。


でも響輔はどこか楽しそうに


「ついでに趣味も合うしな」


と笑い


「スピード狂ってとこ」と付け加え、


もぉー!!このまま200キロ以上出して、地の果てまですっ飛ばしたい気分!


響輔





好き





だけど、どれだけスピードを出しても、吹っ切れない何かはあたしの中でいつまでもくすぶっている。



玄蛇――――


――……マネージャー



二人のことを思い出すと、胸の奥がズキリと小さく痛むんだ。


この痛みが何なのか、ママは教えてくれなかった。


答えが欲しいのよ





   ママ




◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.・◆・.。*†*。.◆



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