。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅵ《シリーズ最新巻♪》・*・。。*・。



「痛……てぇ」


俺は逃げる際に窓ガラスで切ったのであろう、額を撫でるとべったりと血がついていた。


「響輔。おめぇは?大丈夫か」と響輔の横顔を見ると、響輔はほとんど無傷で、そのことにちょっとほっとした。


「大丈夫です、それにしても―――」


響輔はルームミラーの位置をちょっと正し、目を細めながら


「随分派手にやりましたね」と低く呟いた。


遠くの方で救急車や消防車、それからパトカーのサイレンが鳴っている。


さっきちらりと見たが、隣家にもらい火はなさそうだった。


火薬の量を計算したに違いない。さすがプロやな。


「これでスネークの痕跡は完全に消えましたね……」響輔が呟き


「ああ、だがタイガの野郎、あいつは逃げも隠れもしないって言ったよな。


あいつの望み通り、行ってやろうぜ」


俺が前方を睨むと、


「そうですね。少なくとも伊予原椿紀とカズノリくんの身柄が完全に安全だとは言い切れない今こそが狙い時ですね」


「ああ、あいつやりおったな……」


俺はシートベルトを締めながら


わなわなと手を震わせた。




「片手やで!!5,000は行く物件を一瞬で吹っ飛ばすとか!ありえへんわ!!」




キキっ!


響輔は急ブレーキを掛け、まだシートベルトを締め途中だった俺は、ダッシュボードに顔面ダイブ。


「ぶっ!」


「え、そこ?」と響輔が目をぱちぱち。


「それ以外何があるんや。てか……痛てぇよ!俺、けが人!!急ブレーキ踏むなや!」


俺が怒鳴ると、響輔は再びアクセルを踏んだ。


「てか待てよ!俺ぁまだシートベルトしてない!」


俺が喚くと


「ゴキブリ並の生命力のある戒さんなら大丈夫です」と、涼しい顔でさらりと酷いこと言ってね??




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