恋人は社長令嬢
秘密の三姉妹
「こ……こ……こ、こ、こ……高校生!!!!」

瞬は、自分の頭を抱えた。

「あれが高校生???あれが???」

そんな瞬を、半分気の毒そうに、見つめる梨々香。

「そんなに私って……老けてる?」

「老けてる!?」

瞬はガバッと顔を上げると、梨々香をじっと見た。

「な、なに?」


梨々香が老けてる?

そんなんじゃない。

着てみたい制服№1の名門私立高の制服に、化粧をしなくても触りたくなる、陶器のような肌。

そして昨日のショートデニムに、薄いピンクの口紅、大きなピアス。

どちらも可愛くて、色っぽい。

梨々香は、犯罪的に魅力的なのだ。


「いいや、全然。」

「ならいいじゃない。何がそんなに、ショックなの?」

梨々香は全く、悪びれる様子がない。


「いいわけないだろう!!!」

飛び上がる程、驚く梨々香。

「高校生だろ!あんな時間に、バーにいやがって!家で、勉強してる時間じゃないか!!」
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