雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
葉玖村が雅を好きなことはなんとなく気づいていた。
だけど雅は雅で他に好きな人がいた。
その人に告白して見事に付き合うことになった。
だが、葉玖村はそれを知らないままでいると何か起こる気がして仕方なかったから雅に打ち明けたんだ。と、皆に伝えると。

「ああいう男が好みなんだ、葉玖村………」

「ちょっと意外ですね」

と、何か話し合っている。
そして俺の腕の中で眠る小さな少女へ涙を流しながら苦しそうに顔を歪ませていた。

「葉玖村………大丈夫だよ。もう少ししたら楽になるからな」

そしたらまた………「お兄ちゃん」って呼んでくれるか?
あの笑顔でまた………。

「うちの妹を………葉玖村をお前たちに任せていいか?」
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