雨の日じゃなくても私は明日の君を好きになる
そして、あいつを泣かせたやつを死に葬り去ってやることだってできる。
そう思った。


「体育祭実行委員長になったんだ!なったからには頑張らないとね」

そういった力強く笑う葉玖村はカッコよかった。
それと同時にまた〝好き〟が増えた。


「じゃあね、葉玖村」

本当は帰したくない。
このままずっと一緒にいたい。
そう思ってしまう気持ちに俺は笑って歩いていった。
絶対に振り向かない。
今………振り向いたら揺らいでしまいそうで怖い。
だからはやく行かなきゃ。

彼女のためにも………。
自分のためにも………。
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