続・闇色のシンデレラ
エピローグ




「……ってことがあったんだけど、刹那覚えてる?」



あの出来事から13年。ふと当時を思い出して、リビングでスマホをいじっていた刹那に声をかけた。

ちいさないたずらっ子だった刹那はもう16歳。今年で高校2年生になる。

子どもの成長は本当にあっという間だなあと思いながらその後ろ頭を眺めていたら、ふと顔をこっちに向けた。



「覚えてるよ。あの時から父さんの前では調子乗るのやめようって思った」

「ふふっ、あんなちっちゃかった刹那も大人になったよね。
どんどんお父さんに似てくるし」

「それ最近いろんな人に言われんだけど。
“オヤジと同じ顔なのに性格が真反対だから頭が混乱する”ってさ」



成長した刹那は驚くほど志勇に似ている。

だけど性格は誰に似たのかと思うほど飄々として掴めない性格だ。

ちょっと叔父の颯馬に似てるけど、彼よりお喋りだしよく笑う。

刹那は荒瀬家でいちばん不思議な子だった。
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