逆バレンタインは波乱の予感!?
ひらひらと手を振りながら彼が玄関のドアを開ける。
「じゃ、行ってくる」
「机の引き出し!」
「は?」
外へ一歩踏み出した彼は、怪訝そうに振り返った。
「バレンタインのチョコ、用意したの。
でも照れくさくて渡せなくて。
机の引き出しに入ってるから!」
「了解」
にやっ、彼の右の口端だけが上がる。
途端にボン!と顔が火を噴いた。
今度こそ彼が出ていき、バタンとドアが閉まる。
携帯を取って会社に風邪を引いたと連絡を入れた。
そのまま、ベッドの中で丸くなる。
眠ったのは朝方近かった。
なのに彼はっ普通に会社へ行けるなんて、どれだけ体力があるんだか。
「もうすぐ、彼のお嫁さん……」
知らず知らず笑みが零れる。
このときは本当に幸せで……彼が実はヤンデレで、半監禁生活がこれから待っているなど知らなかったのです。
【終】
「じゃ、行ってくる」
「机の引き出し!」
「は?」
外へ一歩踏み出した彼は、怪訝そうに振り返った。
「バレンタインのチョコ、用意したの。
でも照れくさくて渡せなくて。
机の引き出しに入ってるから!」
「了解」
にやっ、彼の右の口端だけが上がる。
途端にボン!と顔が火を噴いた。
今度こそ彼が出ていき、バタンとドアが閉まる。
携帯を取って会社に風邪を引いたと連絡を入れた。
そのまま、ベッドの中で丸くなる。
眠ったのは朝方近かった。
なのに彼はっ普通に会社へ行けるなんて、どれだけ体力があるんだか。
「もうすぐ、彼のお嫁さん……」
知らず知らず笑みが零れる。
このときは本当に幸せで……彼が実はヤンデレで、半監禁生活がこれから待っているなど知らなかったのです。
【終】


