逆バレンタインは波乱の予感!?
……結局、渡せなかった。

彼の付き合い初めて早五年。
最初のラブラブぶりはもうなく、最近はお互いが空気のような存在になっていた。

バレンタインなんていまさら、なんて雰囲気があったことも否めない。

だからせっかく準備してきたチョコはなんだか照れくさくて渡せなかった。

さらにはこの結果。

……どうするよ、これ。

引き出しの中のチョコを見ながらはぁーっ、さらにため息が落ちる。
明日になって渡すなどと格好悪いことはできない。
またはぁーっとため息をついて引き出しを閉め、私も家路へとついた。




家に帰ってもらった紙袋を開いた私は――完全に困惑していた。

「チョコじゃないじゃん……」
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