タイミング
高校2年、春─────・・・・・
見慣れない教室に、見慣れない顔。ここが、俺の新しいクラス。
今日から、新学期だ。
先輩になったっていうこともあって、女子は去年よりもちょっと派手になった。男子も髪を伸ばすヤツが増えてきたりして、少し色気づいてきた。
まぁ、もちろん俺もその中の一人なんだけど。
「ユキ、あともう2年よろしくな!」
「あぁ、陽介」
もう随分と見慣れたこの顔に、自然と顔が綻んだ。