恐怖症、克服しますっ!
朝起きて、支度をして、家を出る。
校門をくぐって、教室に入る。
教室に入ると、
「美桜ちゃーんっ」
と、私に抱きついてくる男子1名。
「さ、佐伯くん……。恥ずかしいよ?」
「俺は恥ずかしくないよーっ」
そうだろうね。
でも、私は恥ずかしいんだよ。
クラスの女子の視線も痛いし、男子は物珍しそうな目で見てくる。
うん、やっぱり、恥ずかしいより怖い、だ。
私は佐伯くんに抱きしめられたまま、入り口で硬直していると、背後から、
「佐伯、邪魔」
と、静かな声。