恐怖症、克服しますっ!
一見、クールな先生だけど、きっと私の心内に気づいてくれたんだろう。
私は、先生の背中にもう一度お礼を言った。
「ベッドまで連れて行く」
私が返事をする前に、一条くんは私をお姫様抱っこして、ベッドに降ろしてくれた。
「……足首、ちゃんと冷やしておこうね」
私はベッドに足を伸ばして座り、氷が入った袋を足首に乗せる。
冷たい袋は、足首を覆った。
一条くんはベッドの近くに椅子を持ってきて、そこに座る。
私の手に、一条くんのごつごつした男らしい手が重なる。
手に帯びている熱にドキドキした。