夢のウエディング イン イタリー
それからは、あっという間、ホントにあっという間に時が過ぎた。拡嗣も仕事が忙しく、週末デートもできたり、できなかったり、で。会ったら会ったで、家具捜し、などでバタバタし。なんだかかんだで、先に拡嗣がアパートに入居。

ウエディングのオプションに、写真とDVD撮影を付けて、8月30日に全額100万越え、をリージェンシー株式会社に入金。もう、後戻りできないぞ(笑)

9月2日に美和が通訳ガイド試験の一次を受験。手ごたえは・・・結構あり、かも。これは、期待できる?

で、美和の両親との約束で通訳ガイド試験一次までは実家にいなさいよ、と。で、試験が終わったので。

「ママ、パパ、明日からコージくんと一緒にアパートで暮らすね」

「本当に淋しくなるわね。元気で暮らすのよ。何か困ったことがあったら、すぐに言ってね」

「・・・パパ。今までお世話になりました。コージくんのもとにいきます」

「身体を大切にな」

そして、飼い犬のロッキーのところに行き、

「ロッキーも、元気でいてね。たまには遊びに来るからね」

と、茶褐色の彼の背中をなでた。

「じゃあ、行くね」

「元気で」

湘南新宿ラインで平塚に向かい、駅から歩いてアパートへ。拡嗣が待ってくれていた。

「いらっしゃい・・・じゃないよな。お帰り、かな?」

拡嗣がちょっと照れ気味に言う。

「ただいま。少ししたら、買い物に行こ。あたしの手料理、食べて」

「それは、楽しみだな。これから、毎日だよな」

記念すべき初料理は、ハンバーグだった。我ながら、上手くできたと思う。拡嗣もおいしい、と言ってくれた。

これから、2人の生活が始まる・・・。
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