満月の夜異世界へと繋がりました
「なんだい?やっと自分の置かれた状況が飲み込めたようだね」


そう呟くと彼女は私の前にしゃがみ込み髪の毛を掴むと頬を思いっきり引っ叩いた


な、な···なん!!!


「ようこそ地の牢へ、この私がお前を歓迎するよ」


彼女が耳元で呟くと牢にいたほかの囚人たちが一斉に私に襲いかかる
身体を抑えつけられ一斉に殴り蹴られる、それは永遠とも言える長い時間続いた


ああ、顔は殴らないんだ良かった
なんてトンチンカンなことを思いながら意識が薄れていく····


王子の顔が一瞬脳裏をよぎったような気がした


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