満月の夜異世界へと繋がりました
「お前また川島ちゃんからノ−ト借りて来たのかよ」


「当たり前だろ、あの娘の利用価値はそれだけしかないだろ」


「ひで~な、おい!「俺はお前達とは違って色んな女に価値を見いだすんだよ、あの娘を庇って優しくすると他の女もなんて素晴らしいって感動するからあのブズにもちゃんと利用価値があるんだよ!俺を褒めて欲しいよ」

「全く恐れいったよ!俺はまたあの娘をしきりに庇うから俺はお前が惚れてんのかと一瞬思ってたけど違うのか?」

「冗談だろ?!利用価値があるって言ったろ?今に解るさ」


横沢くんの馬鹿にしたような笑い声
利用価値……があるって何?
あたしは彼にとってなんだったの?


優しい声で庇いながら心の中で笑ってたんだね、あたしって馬鹿
本当に馬鹿だ


ふいに何気なく鏡に目を向けた
鏡に写る涙でグチャグチャなブサイクな顔が映る






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