愛され女子の激甘コレクション
生まれ育った町は、 ど田舎で、 有名な神社がある以外は何もない。
その神社で祀られているのは…… お犬さま。

言っとくけど私は、 バチ当たりのことなんてひとつもしていない。
12歳から16歳まで 神社の巫女をしただけで。

う……でも…… ホントは、一つ、あった。

あそこで出会った、30歳前後の日本犬似のスマートな神主さん。

巫女の仕事の一つが、神社から横道を入ってしばらく歩いた小さなお社の掃除とお供えだったんだけど、いつもそこにいた。

本堂は別の 神主さんが仕切っていたから、「大丈夫なんですか?」 て聞いたら「いいんだ。あっちは任せてるから」と言ってあまり仕事してるようには見えなかった。

だけど会って話をするのは楽しくて、私が掃除をしてる最中に 神様へのお供え物 をつまみ食いしたりする人だったけど、何とも言えない魅力があって。

名前はどうしても思い出せないけれど、 会うたびに私はドキドキしていた。
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