愛され女子の激甘コレクション
そうっと、頭のてっぺんに温かい掌が乗る。
大好きな、貴師君の手。
どうしても、失いたくない。

「大丈夫、安心して」
普段と変わらない、優しいトーン。

「怖がるなよ……お前はいつもみたいに奔放なのが、似合ってる」
聞きなれた、走輔の声。

「俺、思い上がってたんだ。一人で色羽を満足させられるなんて。無理だって気付いた。色羽は満足出来なきゃ、いつか、離れていくだろ?俺なんかより、体力もあって、濃厚な夜を過ごせる奴のとこに」

伏し目がちに貴師君は話す。

今、初めて知った。
貴師君が、苦しんでた事。
わかってあげられなくて、ごめんね。
あんなに大切にしてくれていたのに、こんな女でごめんなさい。
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