愛され女子の激甘コレクション
「ひな人形、飾っておいたよ。美春のお母さんはちゃんと手入れしてくれていたんだね。16年も前のものだとは思えないくらいきれいだよ」
仁志さんの声にハッとする。
「そうですか。見てきていいですか?」
尋ねると頭に大きな掌が乗って「もちろん。僕は仕事に戻るね」と柔らかい言葉が降ってくる。
その手にびくりと心臓が跳ねたことに、気が付かれたかな。大丈夫だよね。
仁志さんはいつだって私に優しい。
あの人にしていたみたいに、欲情をぶつけることも怒ることもない。
結婚して一年、夫婦だというのに唇にすら触れたことはなかった。
仁志さんの声にハッとする。
「そうですか。見てきていいですか?」
尋ねると頭に大きな掌が乗って「もちろん。僕は仕事に戻るね」と柔らかい言葉が降ってくる。
その手にびくりと心臓が跳ねたことに、気が付かれたかな。大丈夫だよね。
仁志さんはいつだって私に優しい。
あの人にしていたみたいに、欲情をぶつけることも怒ることもない。
結婚して一年、夫婦だというのに唇にすら触れたことはなかった。