愛され女子の激甘コレクション
「さつきさん、好きだよ」
余韻を楽しんでいた私に、また甘い言葉が降りかかる。

「嘘。随分変わっちゃって、気まぐれでしょ?」私は呟いた。

「……ストーカーって言われたら困るんだけど。18でこっちに来て、さつきさんに会いたくて何度か来てたんだ。でも手を繋いで帰ってくる二人を見て調べたらそういう関係だし、止めたかったけど子どものくせにとか言われるんだろうなーって思って、20になるの待ってた……邪魔は、したけど」

気まずいそうに目を逸らす立夏。ここ一年くらい、正木さん妙に怯えてた。

それって立夏のせい?

「奥さんにばらしたの?」
「まさか。あいつには別れなきゃばらすよって言ったけど、奥さんには何もしてない。それは二人の問題だろ。俺は、さつきさんと別れてくれさえすれば良かったから」
< 75 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop