愛され女子の激甘コレクション
和葵くんの方に目を向けると、さっきと全くおんなじ格好。
やっぱり、完璧に寝てる。

ため息をついて私も寝ようとしたら、後ろからあくび混じりの声が聞こえた。

「美雨<みう>……今……何時……?」

振り向くと、半分閉じた瞼で睡魔と戦ってる彼が目に入る。

「11時。寝ていいよ。私も寝るから」
「ん……ごめ……寝てた。こっち、おいで」

嬉しくて彼の布団に潜り込む。

「キス、しよ」
寝ぼけてとろんとした瞳が閉じて唇が尖る。
こんな彼に弱いの……。

筋肉はすごいくせに童顔で、抱き締められると苦しくて、少年みたいに可愛い。
唇を舐めてから重ねる。

おやすみのキスなのかなと思ったのに、唇が舌でこじ開けられた。
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