私の彼は魔王様
『マスターが力を解放すればこの学校など消し飛びます。』





....はぁっ!!!はっ。



皇は大きく息を吐いた。








そこには、長年遣えたケルベロスさえも見た事もない程の怒りを発散させる皇がいた。力は収まったものの、体からは熱が発しているように金色の光で覆われている。




(やれやれ。結界をはっておいて正解だな。いくら人が少ない時間でも、マスターの先程の力は尋常じゃないから。)




『ケルベロス、話せ。』




皇の鋭い一言で我に帰るとケルベロスは前足を揃え、尻尾をひとふりすると話し初めた。
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