君の専属被写体モデル。



さっきの写真が頭の中にチラつく。


不気味だと思った。

深い闇を抱えている。


そんな写真。


いつも、もっと明るい写真を投稿しているのに。



今日、だいじょ――。



「こんにちは」



突然、肩を叩かれ振り返ると、そこには私と同じ年くらいの女の子が立っていた。


「アオイさん……?」

「そうだよ! こんにちは……、というか初めましてだね!」


トランクケースを片手に、満面の笑みで挨拶してくれるアオイさん。


思ったより……。


< 19 / 36 >

この作品をシェア

pagetop