キミだけはずっと傍にいて。
♯ 第7話

「…照れた顔。すっごくかわいい。」


*ゆうなside*


「わたし、今回化学がやばかったんだよね…」


「わたしもあんまり自信ない…。補習だったらどうしよう……」


あちこちから聞こえるテストについての会話。


う〜…胃が痛い……




…そう。


今日はテストの結果の張り出しの日。


全員の順位と合計点が張り出される。


補習の人は、名前の横に赤丸がついているからすぐに分かるらしい。


ああぁぁ……どうしよ。


でも、あれだけ頑張ったんだもん。


きっと大丈夫だよね…?


わたしが覚悟を決めて掲示板の前へ行くと、そこはもうたくさんの人でごった返していた。


うわ……人が多すぎて全然見えない。


「ゆうなー!」


そこへわたしの名前を呼びながら汐音ちゃんが駆け寄ってきた。
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