キミだけはずっと傍にいて。

「な、なんで…も、もしかして、わたしのこと待っててくれてた?」


まるで僕が待っていることが意外だったとでも言うようなゆうなの物言いに、僕はますます不機嫌になっていく。


「…別に。そうだったら悪い?ゆうなのせいで遅刻するかも。」


「あ…ちょっ//冬舞くん…!」


僕はゆうなの声を無視して、素早くゆうなの手を取ると、無言で歩いていく。


…かっこ悪い。


こんなの、ただの嫉妬だ。


ゆうなが晴希さんに笑いかけていたことが。


僕が待っていたことに喜ばなかったゆうなが。


ただ気に入らなかっただけだ。


その後も僕が思っていることを知らないゆうなは、僕と付き合っていることを知られたくないなどと言ってくる。


確かに、ゆうなの言い分も分からなくはない。
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