リボン~もう1度君に、プロポーズ~
「父親の顔がわからない…そんな子供なんて、今すぐに堕ろしてしまえ!」

「そうよ、かわいそうよ!」

妊娠のことを両親に報告したら、猛反対を受けた。

「どうして!?

何がかわいそうなのよ!?」

そう言い返した私に、
「どこの馬の骨だかわからない子供を産ませるために、お前を大学にやったんじゃない!」

お父さんは怒鳴った。

「娘が父親の顔もわからない子供を妊娠したなんて、そんなことが近所に知れたら我が家は笑い者よ!」

お母さんはワーンと両手で顔をおおって泣いた。

「とにかく、その子は絶対に堕ろせ!

病院に行くぞ!」

私の腕をつかもうとするお父さんとの間に入ったのは、
「なんてことを言うんだ!」

「ひどいです、あんまりです!」

お兄ちゃんと雪穂さんだった。
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