やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
より細かく具体的にリサーチするためには歩いて回るほうが情報が多い。
朝から莉緒と和哉は歩いて様々な店舗を回っていた。

「ここリサーチしたら少し休憩しよう」
「はい」
莉緒にそう言うと和哉はすたすたと前を歩いて行った。

「この店舗はメニューに難ありだな」
「はい」
「季節感は取り入れてたけど。かなり個性的で偏りがある。万人受けとまではいかなくてももう少し、選びやすいメニューが必要だな。」
「夜の部のメニューもみましたが、どれもあっさりとしていて、もう少しお酒のあてとして選択しやすいものがあってもいいかもしれませんね。」
「それと、男が入りにくい」
「同感です」
和哉と莉緒はリサーチも、感覚が似ていて話が早い。

「よし、ここで休憩するか」
和哉はそう言ってビル街の中にある、緑が多い広場を指さした。
ベンチが多くて、営業マンたちがたくさん休憩している。
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