やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
莉緒はそう実感しながらも、一歩を踏み出せずにいた。

何も考えずこの胸に飛び込むことができないのは、年齢のせいだろうか。

体裁とか、地位とか、将来とか・・・余計なことを考えてしまうのも、年齢のせいだからだろうか。

それとも・・・高辻との過去がそうさせているのだろうか・・・


答えが見えないまま莉緒は和哉に守られながら電車に揺られていた。
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