やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
そして、和哉の想いに莉緒が泣きながら必死で言葉にして答えてくれた時。

莉緒が和哉の胸の中に顔を埋めたまま、震える声で必死に言葉にしたとき。

『もう・・・気持ち・・・嘘つけません・・・』

『私も好きです。』

『まだ、怖いけど。いろいろ考えちゃうけど・・・好きなんです!』

『とっくに、好きなんです!』

こんなに小さく華奢な体で一体どれだけのつらいことを経験して、必死に乗り越えようともがいてきたのか、和哉にはわからない。

でも、もう一人で抱えないでほしい。

俺が一緒に背負って守りたいと和哉は強く思った。
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