やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
「ちょっと待ってろ」
和哉は車をとめて、急に降りた。
莉緒が車の中で待っていると、和哉は小さな箱を持って車へ戻ってきた。
「最近忙しくてなかなか一緒に行けてないからな。」
と言いながらその箱を莉緒に渡す。
「なんですか?」
莉緒が箱を受け取りながら和哉に聞くと和哉はもう一度ハンドルを握りながら「元気になるもの」と微笑んだ。

その箱の中には宝石のような色とりどりのケーキが入っていた。

「おいしそう」
嬉しそうに莉緒が微笑むと、和哉はその表情をちらりと見て満足そうに笑った。
「いい顔すんな。」
「うれしいです。ありがとうございます」
「どういたしまして。今度の休みは店に食べに行こうな」
「はいっ!」
「急に元気になったな。」
「はい」
莉緒の元気な声に和哉が嬉しそうに目を細めた。
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