やっぱりあなたと ~クールな上司は強がりな部下を溺愛する~
その時、和哉の閉じていた瞳が開く。
莉緒は慌てて和哉の胸に自分の顔をつけて、少し潤んでいる瞳を隠した。

「・・・ん・・・?」
寝ぼけているのか、和哉はかすれた声を出したあと、莉緒の背中に自分の腕をまわした。

まだ和哉は莉緒が寝ていると思ったのか、莉緒の肩に布団をかけなおして抱きしめなおすと、少しして再び寝息が莉緒の耳に届いた。

莉緒も心地よいぬくもりにもう一度目を閉じた。

そして、もう一度莉緒が目を開けた時、そこには自分の方を見て微笑む和哉の優しく穏やかな顔が目の前にあった。

「おはよう」
「おはよう」
少し照れ臭くて、目線をそらす莉緒。
和哉は莉緒の顔にかかる髪をそっとかき上げて、莉緒を見つめた。
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