ケータイ小説女子にオススメ純文学!


自分、本屋さんやってるけど、純文学って何?と聞かれたら、言葉につまる。

純粋な文学?それっていったい何じゃらほい?

うーん、男にたとえてみようか?

純粋な男ってどう思う?・・・・・・・・・・・・・・・・なんかめんどくさそうって思わない?

そう!純文学とは、めんどくさい文学のことです(暴論)。だから読む気にならないひとの気持ちもよく分かる!

でもね、めんどくさいからって、決してつまらないわけじゃない。

料理とかそうじゃない?やらないうちは、めんどくさそう、しんどそうって思うけど、始めてみると、意外とはまったりする。

めんどくさそうなことの中に、意外と楽しみが隠れていることって、結構ある。

なので、思いきって、えいやっと手を出してみてほしい。大丈夫!料理より簡単!読書なんて、紙をしばらくじーっと見つめるだけだから。寝ながらでもできる!

なんてね。


一応、十年以上、本屋さんで働き、いまでもいろいろと小説を読んだりしているけど、ぶっちゃけはっきりとした答えはわからない。なので、この説明は、ぼくの勝手な主観です。

たぶん、純文学って素材の味をできるだけそのままに生かした料理みたいなものなんだと思っています。サラダとか刺身とか焼き肉とか。味つけは塩だけにしてみました!みたいな感じ。
素材はもちろん、人間、人生、生きること。

この例えで、ケータイ小説を説明するとしたら、スイーツになるのかな?食べやすいように、読みやすいように、結構しっかりと料理している感じがする。
学生生活、恋愛といった素材に、イケメンのクラスメイト、不良、幼なじみ、クールな先生と、いろんなファンタジーをトッピングしている。ぶっちゃけ、実際の自分の学生生活とは全然ちがうでしょ?

でも、もしこうだったらいいなあ、ぬふふ、と夢想する楽しさが確かにある。それは日常生活での、癒しになる。素晴らしい。

でも、実際の自分の学生生活にも、めんどくさがらずに、じっくり探してみると、結構おもろいところがあったりする。その面白さに気づくきっかけを与えてくれるのが、純文学だ。

一見地味なリアル人生をモチーフにしているからこそ、あるあるって感情移入がしやすいし、劇的な展開はないけど、しみじみと感じさせてくれるものがある。

いろいろとめんどくさいリアル人生も、じっくりと噛みしめてみると、なかなか味わい深いものじゃない!と気づかせてくれる。


てなわけで、ケータイ小説女子にオススメ小説を4冊紹介します!


「キッチン」よしもとばなな(新潮文庫)
「ぼくは勉強ができない」山田詠美(新潮文庫)
「きらきらひかる」江國香織(文春文庫)
「コンビニ人間」村田沙耶香(文春文庫)


もし、興味持ってくれたなら、とりあえず、立ち読みしてほしい。で、「あ、なんか読めそう」って思ってくれたのなら、ぜひ読んでみてほしい4冊です。
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