愛を贈りたいから〜これからもずっと〜
眼下に広がる海の広さと青さに、私達は言葉を失っていた。


果てしなく広がる青い海は、雲1つない青空と、視界の果てで1つになって行くようだった。


見渡す限りコバルトブルー、その一色の中に、私達が目指す島が見えて来た。


「きれいだね・・・。」


「こんな素敵な景色、見たことないよ・・・。」


窓から下を見て、感動している私の横で、既に着陸態勢に入っていて、シートベルトを締めているから、席を離れられない加奈が、一所懸命に窓の方を覗き込みながら、感に耐えないといったように言う。


Eのキャンプ地の島には、羽田からの直行便はなかった。午前9時前に離陸した飛行機は、まず沖縄本島に。既に本島に着く時点で、そこに広がる光景に感動していたんだけど、そこから乗り継ぎ便に乗って約40分。


午後3時近くに到着したその場所は、自然の楽園としか言い様のない場所だった。


空港から見渡せる海岸は、ただただ広く、そして美しかった。その自然に、改めてしばし見とれていた私達は、やがてホテルの送迎バスに乗り込んだ。


案内されたホテルは、きれいなリゾートホテルだったが、今の時期はとにかく報道陣やEのキャンプ目当ての観光客で賑わっている。


チェックインして、部屋に入ると、また窓の外に広がる風景に言葉を失う。この自然を堪能するだけでも、この島に来る価値は十分にある。


この日は、既に練習が見られる時間ではなく、また夜も練習やミーティングがあって、聡志の顔は見られそうもない。


無事に着いた旨をLINEして、私達はホテルを出た。商業施設や観光施設など何もない。だけど、2月とはとても思えないような日差しに包まれ、ホテルの前に広がる海岸を歩く心地よさ。


私達は夕食の時間ギリギリまで、散歩を楽しんだ。


明日は朝からずっと聡志の追っかけ。そして夜は、翌日が休日の聡志と会える予定。楽しみだな。
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