小さな小さな恋物語
次の日。

うちは学校へいった。

龍はそんな事気にせず、学校に来てると思っていた。

でも、龍はいなかった。
「春花ぁー!」

走ってくる瑠璃の姿。

…まてまて待てい!

そのまま走ってくると、ぞうきんに引っかかって転ぶ。

「瑠璃!ジャンプ!」

と必死に言ううち。

瑠璃はなに?みたいな顔で取りあえずジャンプした。

その時っ!

「きゃああああああ」

瑠璃のジャンプは上に飛んだ。下にはもちろん雑巾。

「いたあああっ!」

瑠璃は転んだ。頭から前に。

でも、今の転び方はあきらかに萌え。

眼鏡でもかけて欲しいもんだ。

そんなことより、瑠璃大丈夫か?

うちは駆け寄った。
「大丈夫か?」

「もぅ!春花が飛べって言うから…」

顔を膨らませど怒る瑠璃。

今のは、うちがジャンプって言ってなくても転びましたよ。

と反論したい所だが、しない。

いちお、落ち込んでいる。

という、設定だからだ。

「あはは、ごめんごめん」

笑いながら謝っていると、うちのクラスからすごい笑い声が聞こえてきた。
いったいなんなのだ?
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