世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編
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探し回ること1時間。
花莉は見つからない。
…もし、さっきの野郎とは違う、別の族に誘拐されていたら
と思うと怖くなる。
こんなことになったのは俺のせいだ。
俺が花莉から離れたから……
そう後悔しても遅い。
広すぎるショッピングモール内にある店を1箇所ずつ入ってひたすら花莉を探した。
ゲーセンに入ろうとした時、
『本日もご来店いただきまして誠にありがとうございます』
店内放送がふと聞こえてきた。
『ご来店のお客様に、迷子のお知らせを致します。
白い服に黒いズボン、黒い上着をお召になった5歳の──……』
…迷子放送か。
花莉もそれで見つけらんねぇかな……。
なんて思いながらも走っていたら、次に聞こえてきた言葉にピタリと足を止めた。