世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編



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「ここは私が奢る!!!」



寿司を食べたあと、会計でお金を払おうとした俺の手を制した彼女。
どうやら彼女は払う気満々だったみたいで、お札を手に持って……



「これでお願いします!!」



俺の前に割り込んで、店員にお金を渡す。



…素早い。



「…すいません、やっぱカードで──…」

「現金で大丈夫ですっ!!!それでお願いします!!」



カードを出そうとしたらその手も花莉に制されてしまった。
店員に迷惑をかけることになるから、それは見逃すことにしよう




と思いつつ花莉の財布の中に二千円入れようとしたらすぐに気づかれ……




お釣りを店員から受け取ると小走りで店を出ていく。
お財布の中にお金を入れる作戦は失敗に終わった。




また花莉とはぐれないように俺もすぐに店を出ると




「いつも奢らせてくれないんだから、今日くらい奢らせてよね!!迷子の詩優くん!!」





頬を膨らませた彼女が待っていた。

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