最近彼女が可愛くなった

「どうしたの?何か今日変じゃない?」

彼女は心配そうに僕を見つめて言ってきた。

顔に出ていたのだろうか。

「あ…のさ、話があるんだけど」

そう言うと、彼女はテレビの電源を消して
僕の方に身体を向けた。

今しかない。

聞こう。

「最近、……………他に好きな人とかできた?」

声が少し震えた。自分でも情けない。

「は?」
彼女は驚いている。

「本当のことを言ってほしいんだ。
 別に怒ったりしないから…」
言いながら、どんどん僕の視線は下がっていく。

「んんんんんんん?いないけど!?」

彼女が僕の肩を掴む。


「え?」

予想外の言葉に驚き、視線は再び前を向く。


「私だって、"え?"って言いたいんだけど。
 ちょっ、まって?
 何でそういうこと思ったの?」


「もっと可愛くなってるから」

思った事を口にした。


「ん?」


「おしゃれしだしたりするし…」

今までおしゃれに興味なさそうだったじゃないか。


「それはだって、君の事が…」
と言いかけた彼女はハッとした顔をした。



「馬鹿じゃないの!?」



そう言った後、


彼女は僕に初めてのキスをした。


                  【END】
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