彼女にケチャップがついている

仕方がない。



彼女をそのままにしておくわけには
いかない。

僕は嫌われることを決意した。


「あ、あのさ」

「えっ?あ、はい?!」

彼女は驚いた様子で僕を見る。


口元は、ケチャップがついたまま…


はぁ。


言うしかないのか…



「ちょっと、耳かしてくれないかな?」

首を少し傾けたあと、耳を寄せてくれた。


「口元、ケチャップついてるよ」


「っ!!!!」

声にもならない驚きを見せながら、
鏡を即座に取り出し、確認していた。


「うぁあ!!ほんとじゃん!?」


…良かった。泣いてない。
心の底から安堵する。



彼女は、口元のケチャップを拭いたあと、
赤くなった顔でお礼を言ってくれた。

「ありがと」

「いや、まぁ、うん…」


「そだ!友達にならない?」

「へ?」

「なんかさ、私って話しかけづらいタイプみたいでね。この高校に来てから、友達がひとりもいないんよ」


話しかけづらいんじゃなくて、
女の子の話しかけ方が分かんないんだよ…


彼女は何か勘違いをしているようだが、
面白いので僕だけの秘密にしておいた。



「で、君がよかったらなんだけど…」


上目遣いってかなり可愛いもんだな。


誰が彼女のお願いを断るというのだろうか。


「全然いいよ、友達になろう」

「やった!嬉しい」

そういって、彼女は笑顔をみせた。


彼女と距離が近くなったみたいで、
嬉しかった。





連絡先を交換している間、
クラス中から殺気を感じた。



じゃんけんの勝者である僕は、
奴らに向かってニヤリと笑ってやった。

             【END】
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

ふぉとんのゆるゆる日記

総文字数/2,493

その他17ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
作者のゆるゆる日記です。 3日で飽きそうです。 P.S. "ふぉとん"と"ふとん"ってなんだか似てますね。 眠いです。
作品達の関係性

総文字数/144

その他1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
『ふぉとんの作品達の関係性』を まとめていくつもりです。 (忘れていないかぎり)随時更新します。 ※短編小説は、単体で話が完結するようにしています。 ※時系列無視して、どれから読んでも、読む順番がバラバラでも大丈夫です(笑)

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop