俺様天然男子
イジメカッコワルイ
【理音】



1日授業をサボっていた嵐生と、夕方のバイト。



ボーッとしてる。



紗雪となんかあったのは、安易に想像がついた。



「付き合った?」

「あっ、うん、まぁ…」

「嵐生と紗雪とか、予想外。泉が好きじゃなかったの?」

「いずみんはほら、憧れじゃん?期待してねぇって言ってたじゃん。俺もそこまでバカじゃねぇって」

「で、何で悩んでんの?」

「バイト終わったら、理音んち行っていい?」

「いいけど」



泊まりだね、これ。



でも、本当にビックリ。



あの紗雪が嵐生と付き合うとか、意外すぎて。



「理音ー、これ、張り替えてくんね?」

「いいですよ。別料金ですけど」

「頼む。お前、仕事丁寧だし」



常連の強面さんのギターの弦を張り替える。



その姿を見て、学ぼうとする嵐生の、そういうところがいいと思う。



何にも考えてなさそうなのに、ギターに対しては真面目なんだよね。



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