俺様天然男子
お風呂も借りて、理音くんの部屋。



理音くんもお風呂から出て、部屋着のジャージ姿で、ドアにカギをかけた。



「へっ…?」

「由乃にはすっごく、申し訳ないんだけど…」

「はい…?」



座っていたベッド。



トンっと肩を押され、ベッドの上に倒された。



「好きにさして…?」



その目は、ライブ中も見た、あの目。



獲物を捕らえて離さない。



そんな目。



まるで、ライオンに目をつけられた小鹿の気分。



あぁ、食べられてしまう。



「どうしたらいいか、わかんない。熱くて…死にそう…」



いつもと違うキス。



息をするヒマさえ与えてもらえないような、そんなキス。



理音くんお気に入りのモコモコの部屋着なんか、今の理音くんにはどうでもいいみたいで。



ポイっとどっかに投げ捨てられてしまった。



「理音くっ…」

「シィーだよ、由乃…」

「ふぅっ…くっ…」



本当にライオンになったの?



そのくらい、いろんな場所を噛みつかれまくった。



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