俺様天然男子
いいなぁ。



俺もそっち側に行って楽しみたいなぁ…。



『今からハンバーガー食べるよ』

『また並ぶの?』

『うん。お腹すいた‼︎』

『暑いから、水分補給だけはちゃんとしてね?』

『了解です‼︎』



もうすぐ夏。



雨が降らなくてよかったなぁと思いながら、写真にニヤニヤする。



「紗雪が紗雪じゃない…」

「Tバック女子?スニーカーなんて履かなそうだもんね、紗雪」

「ヒールばっかりだからな。大学行ってから、前より大人っぽくなったし…。心配してたっつーか、なんか遠くなった気がしてたけど…安心した」

「会ってないの?」

「まぁな。バイト始めたしな、紗雪」



だから余計会えないんだとか。



嵐生も、紗雪と一緒に住みたいんだろうな。



紗雪、実家からの通いだし…難しいのかな。



「久しぶりに会うのもいいんだけど。燃えっから」

「セックスの話かよ。童貞の前でやめろよ、かわいそうだろ、リトが」

「野芝さん‼︎」



俺は童貞じゃないってば。



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